皆さんこんにちは!
刺繍店Embro、更新担当の中西です。
さて今回は
目次
前回のブログでは、
オーダー刺繡の魅力や活躍シーンについてお話しましたが、
今回はもう一歩踏み込んで、
「実際にどうやって刺繡って作っているの?」
という “舞台裏” の部分を、少しだけお見せしたいと思います🧵
お客様からすると、
デザインを送る
しばらく待つ
刺繡入りの製品が届く
という流れかもしれませんが、
その間には、実はいろいろな工程と職人たちのこだわりが詰まっています✨
オーダー刺繡のスタートは、
お客様との「こんな感じにしたい」という会話から始まります😊
どんなアイテムに刺繡したいか?
→ 例:ポロシャツ・パーカー・バッグ・タオル・エプロンなど🧺
何を入れたいか?
→ 名前/ロゴ/マーク/メッセージ/日付など
使用シーンは?
→ 会社用/イベント/ギフト/スポーツチーム など
雰囲気は?
→ かっちり/かわいく/シンプル/高級感/ポップ
ここまでお聞きすると、頭の中で
「この糸色と書体が合いそうだな」
「この位置に入れるとバランスが良さそう」
というイメージが膨らんできます🎨
次のステップは、刺繡にする「元のデザイン」を整える作業です。
お客様から👇のようなデータをいただくことが多いです。
aiやepsなどのベクターデータ
pngやjpgなどの画像データ
解像度が高い・線がハッキリしている データほど、
そのまま刺繡データに変換しやすくなります👌
ただ、どんなに綺麗なデータでも、
そのまま刺繡にすると👇
線が細すぎて糸が乗らない
文字が潰れて読みにくくなる
小さな装飾が消えてしまう
ということが起きます。
そこで、刺繡用に👇を行います。
細かすぎる部分を少し太らせる
省略しても意味が変わらない装飾は整理する
文字の間隔を、糸の太さに合わせて調整
「ただトレースする」のではなく、
「糸で表現したときに美しく見える形」へと、
デザインを“翻訳”していく作業です🧵✨
デザインが整ったら、
いよいよ刺繡機用のデータ(パンチデータ)を作成していきます。
専用のソフトを使って、
どこから縫い始めるか
どの方向に針を進めていくか
どの部分をサテンステッチ(文字やフチ取り向き)にするか
どの部分をタタミ縫い(広い面を埋めるときに使う)にするか
糸切りのタイミングはどこか
などを細かく指示していきます。
言い換えると、
「ミシンに対して、縫い方の設計図を書く」
作業がパンチングです🧵
この設計が甘いと👇
糸が密集しすぎてゴワゴワする
逆にスカスカして地の生地が見えすぎる
生地がつれて波打つ
などのトラブルにつながるので、
ここは経験とセンスが特に試される工程です😌
パンチデータができたら、
いきなり本番には進まず、
まずは試し縫い を行います。
文字のバランス(読みにくくなっていないか)
線の太さ(太すぎ・細すぎになっていないか)
糸の浮き・絡まり・ほつれがないか
全体のサイズ感(想像していたイメージに近いか)
試し縫いをしてみると、
画面上では気づかなかった違和感が見えてくることがあります👀
「この部分だけ少し細くしたほうが綺麗だ」
「ここは縫う方向を変えたほうが光の反射がきれい」
「この文字は、もう少し間隔を空けたほうが読みやすい」
など、“刺繡で見えた課題”をもとに、データを微調整していきます。
こうした試行錯誤を経て、ようやく“本番OK”のデータが完成します✨
ここからが、
お客様のアイテムに実際に針を落としていく工程です。
同じ刺繡でも、
シャツ
ポロシャツ
ジャンパー
タオル
キャップ
など、アイテムによって
生地の厚さ・伸縮性・凹凸 がまったく違います。
そのため、
接着芯や水溶性シート で生地を裏から支える
タオルのようなパイル地には、表面にもシートを乗せて糸が沈まないようにする
キャップのような立体物の場合は、専用枠で固定
など、刺繡をする前の“ひと手間”が非常に重要です💡
刺繡する部分の生地を、
専用の枠にセットする作業を「枠張り」と呼びます。
張りが弱い → 生地がたわんで、刺繡後にヨレる
張りが強すぎ → 生地に負担がかかり、着心地が悪くなる
ちょうどいい張り具合を見極めるには、
経験が必要です😌
枠張りを終えると、
いよいよ刺繡機にセットして、縫製スタートです🧵✨
刺繡機が動き始めると、
カチャカチャ…とリズムよく針が上下を繰り返します。
ただ、
「機械にセットしたら終わり」
というわけではありません。
糸切れが起きていないか
糸調子が急に変わっていないか
生地が枠の中でズレていないか
予期せぬ引っ掛かりがないか
職人が 目と耳と感覚 を総動員して、
様子を見守ります👀👂
少しでもおかしいと思ったら、即座に停止。
原因を確認して、調整してから再開します。
1枚1枚の仕上がりを想像しながら、
緊張感を持って見守る時間です😊
刺繡が終わったら、
裏側の余分な糸をカット✂️
裏当てのシートの処理(水溶性なら水で溶かす/カットするetc.)
アイロンで軽く整え、刺繡部分をふっくら仕上げる
などの仕上げ工程に入ります。
文字の誤字・位置ズレがないか
糸の飛び(縫われていない線)がないか
全体のバランスが美しいか
ここでOKが出て、ようやく
「お客様にお渡しできる」状態 になります😊
オーダー刺繡の世界には、
お子さまの“世界にひとつ”の名前入りスタイ(1枚)
会社ユニフォームの名入れ(数十~数百枚)
イベント用グッズ(数百~数千枚)
など、さまざまな規模のご依頼があります。
「絶対に失敗できない」緊張感
お客様の想いがぎゅっと詰まっている
完成品を見たときの喜びが、ダイレクトに伝わる
データと工程をしっかり組むことで、品質を均一に保つ
スケジュール管理・段取りの良さが求められる
整然と並んだ刺繡入りユニフォームを見ると達成感がすごい✨
どちらも違ったやりがいがあり、
「刺繡業をやっていてよかった」と感じる瞬間がたくさんあります😊
お客様の立場から見て、
「こうしてもらえると、もっとスムーズで綺麗な仕上がりになる」という
ポイントを最後に少しご紹介します👇
納期ギリギリだと、データ調整や試し縫いの時間が十分に取れないことも💦
特にロゴ刺繡・大量ロットは、早めのご相談が安心です。
「かっこよく」「かわいく」「シンプルに」「高級感」など
抽象的な言葉でもOKなので、イメージを共有してもらえると選びやすいです🎨
小さく荒い画像しかないと、刺繡に起こすときに限界があります😢
可能であればロゴの元データ(ベクター)をご用意いただくと◎
オーダー刺繡は、
完成したアイテムだけを見ると
「名前が入ってる」「ロゴが入ってる」
というシンプルなものに見えるかもしれません。
でも、その裏では👇
用途やイメージを伺いながら、書体や色を一緒に決めていく時間
デザインを“糸で表現するための形”に整える作業
一針ごとの「どちらの方向から縫うか」を考えるパンチング
試し縫い→微調整のくり返し
生地に合わせた枠張り・糸調子の調整
最後の糸始末と仕上げ
といった、たくさんの工程と職人たちのこだわりが詰まっています😊
だからこそ、
「届いたときに思わず笑顔になってもらえる刺繡」
を目指して、今日も一針一針ていねいに縫っています🧵✨
オーダー刺繡に興味をお持ちの方は、
「こんなことできる?」というラフなご相談でも大歓迎です🙌
あなたの頭の中のイメージを、
布と糸で“カタチ”にするお手伝いができたら、
私たちにとってこれ以上の喜びはありません🎁🌸
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